第8回:インターネット
クイズ
今回はインターネットに関するクイズを出題しました。あなたは何問正解できたでしょうか?
問題文おさらい
次の問題に○×で答えてみよう!
- インターネットが誕生したとき、最初に接続されたコンピュータは約50台だった
- 自宅のパソコンのIPアドレスが特定されると、現住所がバレてしまう
- 宇宙からでもインターネットができる
答え合わせ
- × アメリカの4つの大学・研究所が、ARPANETというネットワークに1台ずつコンピュータを相互接続したのがインターネットの起源と言われています。たった4台でした。
- × IPアドレスから正確な住所を特定することはできません。分かるとしてもせいぜい地域ぐらいです。
- ○ 2010年に接続が確立されました。宇宙飛行士が宇宙ステーションからツイッターに写真を投稿するなどしています。
iパスマスターTのiパストリビア #8

皆さんこんにちは!ネットサーフィンはお手の物、iパスマスターTです。
今回のテーマはおそらくどのテーマよりも身近であろう、「インターネット」。
インターネットなくして今の世界は成立しないと言っていいほど、当たり前のように存在するものですね。
ただ、皆さん何かしら使っているとは思いますが、技術的なところはあんまり知らないんじゃないでしょうか?
突然ですが……
皆さん、いまその手に持っているスマホ(あるいはパソコン、タブレット)で、
ブラウザのアドレス欄に
172.217.25.227
と入力し、アクセスしてみてください。
(アクセスしてみた?危ないものではないので、してみたら続きをどうぞ)
どうなりました?私はこうなりました。

これはGoogleのサイトですね。
おかしいですね?Googleのアドレスはhttps://www.google.co.jpのはずなのに。意味不明な番号の羅列で行けてしまいました。
この番号はなんなんだ!
皆さんに入力していただいた謎の番号。これは、IPアドレスと呼ばれるものです。
IPアドレスは、アドレスという名の通り、インターネット上の住所のようなもの。
我々がインターネットをしているときは、この住所にアクセスしてwebサイトを開いているわけです。
え?でもネットしてるときにこんな番号の羅列は見たことがない?
URLとかアドレスとかってのは、「http://www.なんたら~.com」みたいなヤツじゃないの?
これ、実はIPアドレスに「分かりやすい名前」をつけているだけのものなんです。例えば173.252.74.22というIPアドレスには、facebook.comという名前がついている、という具合です。
なぜそんなことをするのか?
ここで突然問題です。
http://198.35.26.96はなんのサイトでしょう!?
……数字だけ見ても、分かるわけないですよね?
じゃあ、http://www.wikipedia.orgはなんのサイトでしょう?
これはもう名前そのまま、ウィキペディア(Wikipedia)と分かりますね。
つまり……
コンピュータがインターネットでやりとりをするときには、IPアドレスという番号を使います。
しかし、その番号を人間が見たって、なんのことだか分かりません。だから、人間が分かりやすいように名前をつけているのです。
この名前のことをドメイン名と言います。
ドメイン名によって、どこの国のどこの組織かなどが分かりやすく表示されています。
住所で考えてみてください。
563-0022という郵便番号を見て即座にどこのことか分かるのは、そこに住む人と郵便番号マニアぐらいでしょう。
我々は番号だけじゃ地名が分からず、大阪府池田市旭丘という地名で初めて具体的な場所を理解できます。
ではなぜ郵便番号が必要かというと、郵便局の仕事が楽になるからです。番号だと機械的な処理や分別がしやすいんです。
IPアドレスとドメイン名の関係も、大体そんな感じと思ってください!
Googleへの長く遠い道のりを、辿る!
IPアドレスは住所のようなものだと言いました。
そして、インターネットのデータのやりとりは、お互いの住所宛に手紙とか荷物とかを送りあうような感じです。
物理的には、自分の家から相手のWebサイトまで、色んなケーブルとか機器とか電波とかを信号が通っていって、それでデータのやりとりが行なわれている……という想像はできるでしょうか?
その実際のデータの経路を、なんと覗くことができます!
今回は、わたくしマスターTの事務所のパソコンからGoogleのサイトへ行くまで、
どんな風にデータが進んでいったかを、画面に出してみました。

どん!
うん、わからん!
一番右の数字の羅列がIPアドレスなのは分かるでしょうか?そこだけ見ていきますよ。
まず、先頭に1と書かれている1番目、192.168.1.1。
これは事務所のルーターです。通信はまずパソコンからルーターへ飛んでいるということです。
ルーターから、次は事務所の入っているビルのネット回線へ移動しています。2~4番目ぐらいです。
そこからさらに9番目ぐらいまでは、OCNの管理する国内の回線をあちこちに進んでいっています。

そして10番目!ここで一気に海外へ!
aguse.jpというサイトで、216.239.40.119の所在を調べてみた結果が↑です。
マスターTのパソコンから発せられた、Google宛の通信は、とうとうカリフォルニアまで飛びました……!
そこからアメリカの中継ポイントをさらにいくつか経由して、14番目で無事、google.comに辿り着いたようです。
画面には一瞬でサイトが表示されますけど、その裏側で、データは世界を股にかけた大冒険をしているんですよ!それも通信の度に!
世界中を一瞬で駆け回っているわけですから、インターネットって凄い技術なんです。
チャレンジ過去問
実際のITパスポート試験の過去問に挑戦!
DNSの機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平成31年度春期 ITパスポート試験公開問題 問57
ア IPアドレスとMACアドレスを対応付ける。
イ IPアドレスとドメイン名を対応付ける。
ウ IPアドレスを利用してパケット転送の経路を選択する。
エ アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する。
全然教えてない固有名詞でイジワルしました。スミマセン。
DNSはドメインネームシステムの略で、ドメイン名とIPアドレスを対応づけてくれる仕組みのことです。
たとえばwww.google.co.jpというドメイン名が入力されたときに、「これのIPアドレスは172.217.25.227だ!」と教えてくれるシステムです。
それが分かればこの問題は簡単でしょう?
正解は「イ」です。