第10回:コンピュータ
クイズ
今回はコンピュータに関するクイズを出題しました。あなたは何問正解できたでしょうか?
問題文おさらい
次の問題に○×で答えてみよう!
- ノイマン型コンピュータと呼ばれる現在のコンピュータの原型は、1970年ごろに開発された
- コンピュータは、入力・出力・演算・制御の4つの装置から出来ている
- USB接続のマウスは、パソコンを起動してから接続しても問題なく動作する
答え合わせ
- × 世界初の実用的なノイマン型コンピュータ「EDSAC」は、1949年に完成しました。
- × 「記憶装置」を合わせて5つの装置から出来ています。五大装置と呼ばれています。
- ○ USBに備わっているホットスワップという仕組みで、電源が入っていても機器を認識します。また、プラグアンドプレイという技術で、挿すだけで自動的にマウスの設定をしてくれます。
iパスマスターTのiパストリビア #10

皆さんこんにちは!いよいよ最後になりますね、iパスマスターTです。
最後の題材はITの根幹であり、皆さんの生活にも当たり前のように存在する「コンピュータ」。
その仕組みがどうなっているか、ハード面について触れたいと思います!
色んなパソコン、大公開!
今回は、とにかく「コンピュータとは何か」を肌で感じてもらおうと思い、
色んなパソコンを開けちゃいました!

まずは、一般的なパソコン本体の蓋を開けてみようと思います。
じゃじゃん!
パソコンの箱を開けると大体こんな感じです。ケーブルがごちゃごちゃしてますね……
手で回せるネジを外すだけで簡単に開くようなものも多いので、おうちのパソコンや自分のパソコンを開けてみるのも一興です。
全体に見えている巨大な基板は、マザーボードと呼ばれるものです。マザーボードがパソコンの主要な回路で、文字通りパソコンの「母体」となるもの。
そこに必要なパーツをいくつか繋いでいくと、パソコンが完成します。
CPU(パソコンを制御し、計算する「脳」)、メモリ(作業中のデータを一時記憶する場所)、ハードディスク(データを永続的に保存する場所)、マウス、キーボード、モニターなどの入出力装置。
これらを繋げば、普通のパソコンとして使えるものになります。
これもパソコン?

この工具箱みたいなものはなんだと思いますか?工具は入ってませんよ。

蓋を開けると、中身はこんな感じです。
正体は、通常より小型のパソコンでした。
なんと取っ手を持って自由に持ち運ぶことができます!スゴイ!
何の機会があって持ち運ぶのか?あとマウスが緑に光っているのはなぜなのか?
深い理由なんて無いです、ただのロマンです……男の子はこういうのが好きなんです……
なにげに隣に写っているパソコンも、青く光ってますしね……
最近はこういう、お遊び要素のあるパソコン本体も結構多いです。
(マスターTは、某ヨドバシカメラで超巨大な三角形のパソコンを見たことがあります。正直かなり邪魔そうでした。カッコいいけどね!自室にあんなの置くスペース無いです)
パソコンではないが……やってみた

これ、なんだか分かるでしょうか。
Xbox-360というゲーム機です。こいつはMicrosoft製とはいえ、さすがにパソコンじゃありません。
パソコンじゃないけど、この流れで紹介するということは、今回は、そのう……こいつも?こいつの中身も?公開……?
↓


分☆解
白い外装はどっかにやっちゃいました!ディスクを読み取る装置をどけると、その下はこんな感じ。
お気づきでしょうか。
この大きな基板は、要するにマザーボードです。パソコンじゃないけど、ゲーム機だって「コンピュータ」には違いないんです。
マザーボードがあって、そこにCPUなど必要なパーツがあって、
コントローラーの入力を受けつけ、画面とスピーカーに絵と音を出力する。基本構造は変わらないんです。

今度は任天堂のWiiです。いやまさか、いやまさかそんな

これは分解するのが大変でした。任天堂製品、手強し。
しかも銀色のシールドに覆われていて残念ながら中身がよく見えませんが、
これも頑張って取っ払うと、やはり今までと同じような基板が出てきます。

(壊したわけではないので、最低限パーツを接続すれば、動きます)
外側の形は色々、できることも物によってバラバラ。
でも、内部の大まかな構造は、実はみんな一緒なんです!
つまりコンピュータとは
- 脳みそとなるCPUがパソコン全体を制御する
- 同時にCPUが各種演算を行なう
- メモリ、ハードディスクなどにデータを記憶する
- マウス、キーボードなど色んな装置から入力を受け付ける
- モニター、スピーカーなど色んな装置に何かを出力する
この5つが押さえられていれば概ねコンピュータと言えます。
だからスマホはコンピュータです。電子レンジや洗濯機だって、ごく小さなコンピュータが組み込まれています。
ざっくり言うと5つの機能でコンピュータができているので、実は中身はそんなにややこしくもないんですよ。
チャレンジ過去問
実際のITパスポート試験の過去問に挑戦!
デュアルコアプロセッサに関する記述として,適切なものはどれか。
平成29年度春期 ITパスポート試験公開問題 問57
ア 1台のPCに2種類のOSを組み込んでおき,PCを起動するときに,どちらのOSからでも起動できるように設定する。
イ 1台のPCに2台のディスプレイを接続して,二つのディスプレイ画面にまたがる広い領域を一つの連続した表示領域にする。
ウ 同じ規格,同じ容量のメモリ2枚を一組にして,それぞれのメモリに同時にアクセスすることで,データ転送の実効速度を向上させる。
エ 一つのLSIパッケージに二つのプロセッサ(処理装置)の集積回路が実装されており,それぞれのプロセッサは同時に別々の命令を実行できる。
(厳密な違いの説明は省きますが、プロセッサはCPUのことだと思ってください)
CPUは「脳」のようなものですが、その処理能力の改良にはすでに限界が来ています。
そこで、「脳をこれ以上鍛えられないなら、脳を増やせばいいじゃない」という発想で、マルチコアと呼ばれる、複数のコア(脳)を持ったCPUが登場しました。
複数のコアが同時に別々の処理をすることで、全体の処理をより速くすることに成功したのです。
デュアルコアならコアが2つあります。(クアッド=4、ヘキサ=6、オクタ=8と増えていきます)
正解は「エ」です。